#351 2025年1月第4週の市場動向:株式市場は堅調、為替は円安進行

2025年1月20日から1月26日にかけて、日経平均株価とダウ平均株価はともに上昇基調を維持し、投資家心理が改善する1週間となりました。一方、為替市場ではドル円相場が円安傾向を強める展開となりました。その背景を解説します。

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株式市場の動向:日経平均とダウの上昇

 

日経平均株価

 

日経平均株価はこの週に約2%上昇し、40,500円台を回復しました。特に輸出関連銘柄やテクノロジーセクターが買われたことが上昇を支えました。アジア市場全体の堅調な動きや、国内企業の好業績見通しが相場の追い風となりました。

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ダウ平均株価

 

ダウ平均株価も約1.5%上昇し、35,000ドル台を維持。米国の経済指標が市場予想を上回る結果を示したことが買い材料となりました。特に、12月の新築住宅販売件数が増加したことから、住宅市場の回復が確認され、消費マインドの強さが再評価されました。

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為替市場の動向:ドル円相場は円安基調

 

ドル円相場は156円前後で推移し、円安基調が続きました。この週には日本銀行政策金利を0.25%から0.50%へと引き上げましたが、市場ではすでに織り込み済みとされ、大きな円高には至りませんでした。むしろ、材料出尽くし感から円売りが優勢となり、日米金利差が拡大する形でドル買いが進みました。

 

市場動向の背景

1. 米国経済指標の好調

米国の新築住宅販売件数が市場予想を上回り、消費と住宅市場の堅調さが確認されました。これにより、景気後退懸念が和らぎ、株式市場にプラスの影響を与えました。

2. 金融政策の安定

連邦公開市場委員会FOMC)は、政策金利を据え置く姿勢を見せており、市場では利上げ停止の期待感が広がっています。一方、日本銀行の利上げは、市場に特段のサプライズを与えなかったため、為替市場では引き続き円安圧力が強まりました。

3. テクノロジーセクターの好調

米国および日本のテクノロジー株は好調な企業決算を背景に買いが集まりました。これが株式市場全体を押し上げる要因となっています。

 

まとめ

 

今週の市場は、株式市場が経済指標の好調さを背景に堅調な動きを見せ、為替市場では日米金利差の拡大による円安が進行する結果となりました。来週以降も、米国の経済指標や日本銀行の政策スタンスが市場の注目点となるでしょう。

 

投資家としては、為替動向や企業決算の動向を注視しつつ、リスク管理を徹底することが求められます。

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