丸紅株式会社（証券コード：8002）は、芙蓉グループに属する大手総合商社であり、穀物、紙パルプ、エネルギー、プラント、輸送機、農化学など多岐にわたる事業領域で強みを持っています。
2024年3月期の業績概況
2024年3月期の連結決算において、丸紅の売上高は7兆2,505億円、当期純利益は4,714億円を計上しました。 売上高は前期比で21.1%減少しましたが、当期純利益は依然として高水準を維持しています。
セグメント別の業績
丸紅の事業は多岐にわたりますが、特に以下のセグメントで顕著な動きが見られました：
• 生活産業グループ：食料や生活必需品の取引を中心とするこのセグメントでは、世界的な需要の変動や供給チェーンの影響を受け、売上高に変動が見られました。
• エネルギー・インフラソリューショングループ：エネルギー価格の変動や各国のエネルギー政策の影響を受けつつも、安定した収益を確保しています。
• 素材産業グループ：紙パルプや化学製品の取引を行うこのセグメントでは、原材料価格の変動や環境規制の強化に対応しながら、収益性の向上に努めています。
財務状況と株主還元
2024年3月期末時点での自己資本比率は38.8%と、前期の36.2%から改善しています。 また、配当金は1株あたり85円を実施し、株主還元に積極的な姿勢を示しています。
株価の推移
2024年12月30日時点での終値は2,392.5円となっています。 年間を通じて、株価は2,203円から2,424円の範囲で推移しており、投資家からの安定した評価を受けていることが伺えます。
今後の展望
丸紅は、2025年3月期の当期純利益を4,800億円と予想しています。 世界経済の不確実性や市場の変動に対応しつつ、新興国市場の開拓や再生可能エネルギー分野への投資を強化することで、持続的な成長を目指しています。
まとめ
丸紅は、多様な事業ポートフォリオと堅実な財務基盤を持ち、グローバルな市場での競争力を維持しています。今後も市場環境の変化に柔軟に対応し、持続可能な成長を追求する姿勢が期待されます。
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