セコム株式会社(証券コード:9735)は、日本を代表する総合警備サービス企業であり、セキュリティ業界のリーディングカンパニーとして知られています。2025年3月期第2四半期(2024年4月~9月)の決算が発表され、業績は堅調に推移しています。
業績概要
2025年3月期第2四半期の連結業績は、売上高が前年同期比2.8%増の5,601億9,600万円、営業利益が同6.4%減の590億9,900万円、経常利益が同9.5%増の835億9,400万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同2.4%増の504億2,100万円となりました。
売上高の増加は、主力のセキュリティサービス事業の堅調な伸びや、新規事業の拡大によるものと考えられます。一方、営業利益の減少は、一時的な費用増加や投資活動の影響が要因と推察されます。
セグメント別業績
セコムの事業は主に以下のセグメントに分かれています:
1. セキュリティサービス事業:個人・法人向けの警備サービスを提供する主力事業であり、売上高・利益ともに安定した成長を続けています。
2. メディカルサービス事業:在宅医療や介護サービスを提供しており、高齢化社会の進展に伴い需要が拡大しています。
3. 保険事業:生命保険や損害保険を取り扱い、リスクマネジメントの観点から顧客基盤を拡大しています。
4. 不動産・その他の事業:不動産開発や情報関連サービスなど、多角的な事業展開を行っています。
株価の推移
セコムの株価は、2024年12月30日時点で5,369円となっています。 過去1年間の株価は、4,327円から5,930円の範囲で推移しており、安定した動きを見せています。
2024年9月5日には、株式分割(1株を2株に分割)を実施し、流動性の向上と投資家層の拡大を図っています。
今後の展望
セコムは、AIやIoT技術を活用した次世代のセキュリティサービスの開発に注力しています。また、海外市場への展開も積極的に進めており、グローバルな成長が期待されます。
さらに、社会のニーズに応じた新規事業の創出や、既存事業の強化を通じて、持続的な企業価値の向上を目指しています。
まとめ
セコムは、堅実な経営基盤と多角的な事業展開により、安定した業績を維持しています。技術革新や市場拡大への取り組みを継続することで、今後も成長が期待される企業と言えるでしょう。