#291 「ABEMAの成長戦略:収益改善とユーザー拡大の軌跡」

AbemaTV(現・ABEMA)は、株式会社サイバーエージェントと株式会社テレビ朝日が共同で運営するインターネットテレビ局として、2016年4月にサービスを開始しました。以来、多彩なコンテンツを提供し、ユーザー数を着実に増やしてきました。

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2024年9月期の業績

 

最新の2024年9月期(第10期)の決算によれば、AbemaTVの売上高は524億8,700万円で、前期比16.9%の増収を達成しました。一方、営業損失は67億7,500万円で、前期の161億1,500万円から大幅に赤字幅を縮小しています。経常損失は73億500万円、最終損失は74億1,300万円となり、いずれも前年から改善が見られます。

 

メディア事業の黒字化

 

親会社であるサイバーエージェントの2024年9月期第2四半期決算では、AbemaTVを含むメディア事業が初めて四半期黒字を達成しました。売上高は420億円で前年同期比25.8%増、営業損益は1.6億円の黒字となりました。これは、スポーツコンテンツの充実や外部パートナーとの連携が奏功し、視聴者数の増加につながったためとされています。

 

ユーザー数の推移

 

ABEMAの月間アクティブユーザー(WAU)は、2024年第2四半期時点で2,384万人と、前年同期比で1.2倍に増加しています。特に、メジャーリーグベースボールMLB)などのスポーツコンテンツが人気を博し、ユーザー数の拡大に寄与しています。

 

株価の動向

 

サイバーエージェント証券コード:4751)の株価は、2025年1月9日時点で1,065円となっています。前年同時期と比較すると、ABEMAの業績改善やメディア事業の黒字化が投資家から評価され、株価は堅調に推移しています。

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今後の展望

 

ABEMAは、引き続きコンテンツの充実や新規事業との連携を図り、ユーザー基盤の拡大と収益性の向上を目指しています。特に、自社IPの創出やクロスメディア展開に注力し、長期的な成長を追求しています。また、スポーツコンテンツの強化や外部サービスとの連携を通じて、視聴者層の拡大を図る戦略を展開しています。

 

総じて、ABEMAはサービス開始以来、積極的な投資とコンテンツ戦略によりユーザー数と売上を拡大してきました。直近の決算では赤字幅の縮小やメディア事業の黒字化など、収益性の改善が顕著であり、今後の成長が期待されます。

 

nikkei225nisa.com

 

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