#152 「山岡家、過去最高益達成の秘訣と未来への展望」

ラーメンチェーン「山岡家」を展開する株式会社丸千代山岡家は、2024年1月期の決算で過去最高の業績を達成しました。売上高は264億9,400万円(前年同期比41.9%増)、営業利益は20億6,300万円(同301.3%増)、経常利益は21億3,200万円(同266.0%増)、当期純利益は14億3,200万円(同246.7%増)と、いずれも大幅な増加を記録しています。

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この好調の背景には、既存店の売上高が前年同期比36.7%増と大幅に伸長したことが挙げられます。特に、社会活動の正常化に伴う来店客数の増加が顕著で、22か月連続で前年を上回る売上を達成しました。また、売上不振店の減損損失が1店舗にとどまったことも、純利益の大幅増に寄与しています。

 

一方で、コスト面では為替の変動や地政学的リスクにより、原材料費やエネルギーコストが上昇しました。しかし、売上高の増加により、売上原価率や販管費率は減少し、全体としての利益率向上につながっています。

 

新規出店については、2024年1月期に7店舗をオープンし、店舗網の拡大を継続しています。特に、中国地方や北陸地方への進出が目立ち、地域密着型の店舗展開を推進しています。

 

さらに、農業事業にも注力しており、自社で生産したネギを店舗で使用する取り組みを進めています。農地面積を拡大し、収穫量の増加を図ることで、食材の安定供給と品質向上を目指しています。

 

2025年1月期第3四半期(2月~10月)の累計では、売上高249億4,600万円、経常利益30億1,700万円(前年同期比117.1%増)と、引き続き好調な業績を維持しています。これを受けて、通期の経常利益予想を従来の31億円から38億円に22.6%上方修正し、2期連続での過去最高益を見込んでいます。また、期末配当も従来計画の5円から6円に増額修正しています。

 

このように、丸千代山岡家は積極的な店舗展開と農業事業への取り組み、そしてコスト管理の徹底により、堅調な業績を維持しています。今後も、地域密着型の戦略と高品質な商品提供を通じて、更なる成長が期待されます。

 

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