#507「下落相場こそチャンス?長期視点で狙いたい安定株の選び方と注目銘柄」

最近の株式相場は大きく下落しており、多くの投資家が不安を感じているかと思います。ただ、長期投資家にとっては、こうした“全面安”の局面こそ冷静に良質な銘柄を仕込む好機になり得ます。今回は、長期視点で保有しておく価値が高いと考えられる安定株を選ぶポイントと、具体的に注目しておきたい銘柄をいくつかご紹介します。

 

 

 

 

 

 

■「安定株」を選ぶポイント

 

 

 

事業の安定性・多角化
景気の影響を受けにくい業種や、複数の事業を展開している企業は売上・利益が安定しやすいです。特に、生活必需品や通信・インフラなど、景気に左右されにくい分野は“守り”として心強い存在になりやすいです。
財務体質の健全さ
長期保有する場合は、倒産リスクの低さが最優先。自己資本比率キャッシュフローがしっかりしている企業であれば、長期投資でも安心感が高まります。
配当や株主優待を含めた総合的なリターン
一定の配当が続けば、株価下落時の精神的な負担を軽減してくれます。配当を再投資することで、複利効果も狙えます。あわせて、株主優待がある場合は楽しみも増えるため、保有を続けやすくなるでしょう。
中長期の成長ストーリー
「安定している=成長しない」というわけではありません。堅実な事業基盤を持ちつつ、新分野への投資やDX推進で成長を狙っている企業だと、さらにリターン拡大の可能性があります。

 

 

 

 

 

 

 

■注目したい安定株の例

 

 

 

以下はあくまで一例であり、投資判断はご自身で十分に調査・検討のうえ行ってください。

 

トヨタ自動車(7203)

理由: 世界を代表する自動車メーカーであり、EVや燃料電池車などの未来車開発にも力を入れています。グローバル市場でのシェアが高く、長期的に見ても一定の需要が見込まれると考えられます。財務も比較的健全で配当もしっかり出しているのが魅力。

NTT(9432)

理由: インフラ系かつ通信セクターの国内最大手。国際展開やクラウド事業なども伸ばしつつあるため、長期目線での底堅さが期待できます。配当利回りも比較的高く、下落局面でも比較的株価が耐えやすい印象があります。

KDDI(9433)

理由: 同じく通信大手で、安定感が魅力。携帯通信事業だけでなく、キャッシュレスやIoTなど新領域にも投資しており、幅広い収益源を確立しつつあります。配当性向が高めなのも長期保有向き。

花王(4452)

理由: 日用品大手で景気に左右されにくいビジネスモデルが特徴。生活必需品を中心とした事業展開をしており、グローバル展開も進めています。長期で見ても安定した需要が見込めるため、大きなブレが生じにくいという点で安心材料となります。

セブン&アイ・ホールディングス(3382)

理由: コンビニ最大手セブンイレブンを軸にスーパー・百貨店など多角的に事業展開。国内外で強固な店舗網を持ち、日常消費のベースを支える企業です。海外コンビニ事業の伸び代も期待され、株価下落時にも業績の安定性が評価されやすい特徴があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

■下落相場だからこそ“長期視点”で

 

 

 

株価が全面安のときは、心理的に不安が募り、ポジションを減らしたくなる方も少なくありません。しかし、優良銘柄を割安なタイミングで仕込むことができれば、相場が持ち直したときにしっかりとリターンを享受する可能性が高まります。特に、長期保有を前提に考えている投資家にとっては、短期的な値動きよりも企業の実力や成長余地を見極めることが大切です。

 

 

 

 

 

 

■まとめ

 

 

 

「安定株」に投資することは、資産形成において安心感を得られる大きな要素です。ただし、株式投資にはリスクが付き物であり、株価下落局面であっても100%の勝ちパターンは存在しません。必ずご自身の資金状況や投資目的を振り返ったうえで、銘柄選定をするようにしてください。

 

免責事項: 本記事は情報提供のみを目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・保証するものではありません。投資の最終判断はご自身の責任で行ってください。

 

下落相場には悲観的なニュースが多くなりがちですが、逆に言えば質の良い銘柄を見つけるチャンスです。ぜひ自分なりの投資スタンスを明確にして、将来に向けた有望銘柄との“出会い”を楽しんでみてください!

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