クスリのアオキホールディングス(証券コード:3549)は、北陸地方を中心にドラッグストアを展開する企業であり、近年は関東や関西など全国的に店舗網を拡大しています。2024年12月26日に発表された2025年5月期第2四半期(2024年6月~11月)の連結決算によれば、売上高は前年同期比12.62%増の2,428億2,600万円、親会社株主に帰属する当期純利益は151.96%増の86億2,200万円と、増収増益を達成しています。
この好調な業績の背景には、積極的な新規出店と既存店の売上向上が挙げられます。2023年5月期には、北信越に29店舗、東北に16店舗、関東に19店舗、東海に14店舗、関西に12店舗の合計90店舗を新規出店し、ドミナント戦略を推進しました。その結果、2023年5月20日時点のグループ店舗数は、ドラッグストア896店舗(うち調剤薬局併設526店舗)、調剤専門薬局6店舗、スーパーマーケット1店舗の合計903店舗となりました。
商品部門別の売上高では、フード部門が最も高く、1,697億4,800万円(売上構成比44.8%、前年同期比22.1%増)を記録しています。次いで、ライフ部門が735億4,200万円(19.4%、6.4%増)、ビューティ部門が517億1,000万円(13.6%、7.2%増)、ヘルス部門が410億2,100万円(10.8%、12.7%増)、調剤部門が428億5,100万円(11.8%、20.6%増)となっています。特に、フードや調剤部門の伸長が顕著であり、食品や医療品の需要増加に対応した品揃えの強化が奏功しています。
株価の推移について、2025年1月15日時点での終値は3,063円となっています。過去1年間の株価は、3,000円前後で推移しており、安定した動きを見せています。また、2023年11月21日には1株を3株に分割する株式分割を実施し、投資家の利便性向上を図っています。
クスリのアオキホールディングスは、今後も積極的な店舗展開と多様な商品ラインナップの強化を通じて、さらなる成長を目指しています。特に、調剤薬局の併設や食品スーパー事業の拡大など、地域密着型のサービス提供に注力し、顧客の生活に密着した店舗運営を推進しています。
以上のように、クスリのアオキホールディングスは、堅調な業績と安定した株価推移を維持しつつ、さらなる成長戦略を展開しています。投資家にとっては、今後の店舗展開や新規事業の動向に注目する価値がある企業と言えるでしょう。
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