#305 「スギ薬局を運営するスギホールディングス:増収増益と業界競争を勝ち抜く戦略」

スギ薬局を運営するスギホールディングス株式会社は、2025年1月9日に2025年2月期第3四半期(2024年3月~11月)の連結決算を発表しました。売上高は前年同期比15.1%増の6,346億1,900万円、営業利益は11.0%増の287億4,900万円、経常利益は12.2%増の303億5,000万円、四半期純利益は17.3%増の190億5,700万円と、増収増益を達成しています。

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これらの好調な業績を受け、同社は通期の経常利益予想を従来の415億円から430億円へと3.6%上方修正し、2期連続の過去最高益を見込んでいます。

 

株価の推移に目を向けると、2024年10月4日に年初来高値の2,844円を記録しましたが、その後調整が見られ、2024年12月26日には年初来安値の2,110円を付けました。直近では、2025年1月15日時点で2,477.5円と、やや持ち直しの動きを見せています。

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業界全体では、ドラッグストア業界は競争が激化しており、各社が新規出店やサービス強化に注力しています。スギホールディングスも、関東・中部・関西・北陸信州エリアへの出店を強化し、2024年2月期には144店舗の新規出店と329店舗の改装を実施し、期末店舗数は1,718店舗(前期末比153店舗増)となりました。

 

また、同社はサステナビリティ経営にも注力しており、脱炭素社会の実現に向けた太陽光パネルの設置や、循環型社会の実現に向けたリサイクル活動、フードバンクへの寄贈など、社会課題解決に向けた取り組みを進めています。

 

総じて、スギホールディングスは堅調な業績を維持しつつ、積極的な店舗展開や社会的責任を果たす取り組みを進めており、今後の成長が期待されます。

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