#160 「ドン・キホーテ、売上高2兆円突破!国内外での挑戦と成長戦略」

どんき ドン・キホーテを運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)は、2024年6月期の通期連結決算で売上高2兆円を達成し、3カ年の中期経営計画を1年前倒しで完遂しました。

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売上高の推移と要因

 

売上高は前年同期比8.2%増の2兆950億7700万円となりました。 この成長は、国内ディスカウントストア事業の好調さに支えられています。特に、売上構成比の84%を占める国内ディスカウントストア事業は、売上高が前年から8.8%増の1兆7630億円、営業利益が同41.7%増の1366億600万円を計上しました。また、免税売上高は1173億円と修正予算を大きく上回り、過去最高を更新しています。

 

営業利益と純利益の動向

 

営業利益は前年同期比33.2%増の1401億9300万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同34.1%増の887億100万円となりました。 これらの増益は、国内事業の強化と効率的な経営戦略の成果と考えられます。

 

海外事業の状況

 

海外事業では、北米とアジアで増収減益の傾向が見られました。北米では、売上高が前年同期比5.7%増の2468億7500万円、営業利益が同52.4%減の34億4200万円となりました。これは、内食需要の増加に対応したデリカや寿司の強化が奏功した一方で、販管費の増加が利益を圧迫したためです。アジアでは、売上高が同3.4%増の851億4000万円、営業利益が同91.0%減の1億4600万円となり、新規出店による増収にもかかわらず、販管費の増加が減益の要因となりました。

 

今後の展望

 

PPIHは、2025年6月期の連結業績予想として、売上高2兆2200億円(前年比6.0%増)、営業利益1500億円(同7.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益865億円(同2.5%減)を見込んでいます。また、2030年の目標として営業利益2000億円を掲げ、免税売上高は2027年6月期で1750億円を目指すとしています。

 

まとめ

 

PPIHは、国内ディスカウントストア事業の強化と訪日外国人需要の取り込みに成功し、売上高2兆円を達成しました。しかし、海外事業では販管費の増加による減益が課題として浮上しています。今後は、国内外での事業効率化と新たな成長戦略の策定が求められるでしょう。

 

最新の決算関連資料は、PPIHの公式IRサイトで公開されています。

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