アパホテルを中心とするアパグループは、2023年11月期の連結決算において、売上高1,912億円(前期比38.3%増)、経常利益553億円(前期比56.5%増)と、過去最高の業績を達成しました。 この結果、同グループは52年連続の黒字を維持しています。
この好調な業績の背景には、新型コロナウイルス感染症の分類が2023年5月8日に5類へ移行したことによる国内レジャー需要や訪日外国人需要の急回復があります。アパグループはコロナ禍においてもホテルの新規出店を継続しており、需要の急回復を的確に捉えた結果、売上高と経常利益ともに過去最高を記録しました。
具体的な数値として、2022年11月期と比較すると、売上高は1,382億円から1,912億円へと38.3%増加し、経常利益は353億円から553億円へと56.5%増加しています。 また、当期純利益も21,728百万円から37,320百万円へと71.8%増加しています。
アパグループは、2027年3月末までにアパホテルネットワークとして15万室の展開を目指す新たな5カ年計画「AIM5~APA Innovative Movement」を推進しています。 現在、同グループは全国最大の779ホテル117,048室(建築・設計中、海外、FC、アパ直参画ホテルを含む)を展開しており、国内外での積極的な拡大戦略を継続しています。
2024年11月期については、引き続き高いホテル需要が見込まれる一方で、水道光熱費や外注費、人件費等のコスト増加が予想されるため、売上高は増収となるものの、利益水準は横ばいを予想しています。 このようなコスト上昇に対して、アパグループがどのような対策を講じるかが注目されます。
アパグループの持続的な成長は、積極的な新規出店と需要の的確な捉え方に支えられています。今後も国内外での拡大戦略とコスト管理を両立させ、さらなる成長を目指す姿勢が期待されます。
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