#26 東京エレクトロン、AIブームで増収増益:最新決算報告を詳解」

東京エレクトロン株式会社(以下、東京エレクトロン)は、2024年11月12日に2025年3月期第2四半期(2024年4月1日~9月30日)の決算を発表しました。この報告によれば、同社は業績予想を上方修正し、当期利益を前期比44.5%増の5,260億円と見込んでいます。

 

業績の詳細

第2四半期累計の連結経営成績は以下の通りです:

• 売上高:1兆1,216億円(前年同期比36.9%増)

• 営業利益:3,139億円(同75.8%増)

• 経常利益:3,211億円(同77.2%増)

• 親会社株主に帰属する中間純利益:2,439億円(同77.4%増)

 

これらの結果を受けて、通期の業績予想も上方修正されました。具体的には、売上高を従来の2兆1,000億円から2兆2,000億円に、営業利益を5,800億円から6,400億円に、経常利益を6,300億円から6,920億円に、親会社株主に帰属する当期純利益を4,800億円から5,260億円にそれぞれ引き上げています。

 

増収増益の要因

生成人工知能(AI)の普及に伴い、AIサーバーやAI搭載のパソコン・スマートフォン向けの投資需要が増加したことが、業績向上の主な要因とされています。特に、先端ロジックや広帯域メモリー(HBM)、アドバンスドパッケージングの引き合いが増加しています。

 

株主還元策

業績好調に伴い、同社は年間配当を従来計画の519円から571円に増額修正しました。さらに、最大700億円の自社株買いを実施することも公表しています。

 

今後の展望

同社は、中国向けの売上高比率について、規制などのリスクを考慮し、下期(10月から翌年3月)には30%台と見込んでいます。AI関連需要の取り込みを継続し、さらなる業績向上を目指す方針です。

 

東京エレクトロンの今回の決算は、AI市場の拡大を背景にした堅調な業績を示しており、今後の成長にも期待が寄せられます。

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