2024年11月17日に投開票が予定されている兵庫県知事選挙は、前知事である斎藤元彦氏の失職に伴うものです。この選挙戦は、前尼崎市長の稲村和美氏（52）と斎藤元彦氏（47）の間で激しい争いとなっています。
**事の経緯**
2021年、斎藤元彦氏は兵庫県知事に就任しました。しかし、2024年3月、兵庫県庁内で斎藤知事のパワハラや「おねだり」行為を告発する文書が内部から提出されました。この文書を作成したとされる西播磨県民局長の男性は、同年7月に自ら命を絶ちました。
この告発を受け、兵庫県議会は斎藤知事に対する不信任決議を全会一致で可決しました。これにより、斎藤氏は失職し、再び知事選挙に立候補することを決断しました。
**不倫疑惑とクーデター説**
一方で、告発文書を作成した元県民局長の公用パソコンから、複数の女性職員との不倫関係を示す資料が発見されたとの報道もあります。これにより、告発の背景には個人的な問題が絡んでいた可能性が指摘されています。
さらに、斎藤知事が既得権益にメスを入れたことに対する反発から、告発が「クーデター」であったとの説も浮上しています。この説は、インターネット上で拡散され、斎藤氏への同情や支持を集める要因となっています。
**現在の状況**
選挙戦は、稲村和美氏がややリードし、斎藤元彦氏がこれを追う展開となっています。主要メディアの情勢分析では、稲村氏が優位とされていますが、斎藤氏への支持も根強く、選挙結果は予断を許さない状況です。
また、県内の市長22人が稲村氏の支持を表明し、公職選挙法に抵触しないとの見解が示されています。
投開票は11月17日に行われ、県民の判断が注目されています。
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