#118 50年で見るプラチナ価格の変遷と1990年の動向、そしてプラチナETFの魅力

プラチナは、その希少性と工業用途の広さから、投資家にとって魅力的な資産となっています。過去50年間のプラチナ価格は、世界経済や産業動向に大きく影響を受けてきました。

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プラチナ価格の50年の推移

 

1970年代から1980年代にかけて、プラチナ価格は上昇傾向を示しました。特に1980年には、1トロイオンスあたり約679ドルの高値を記録しています。しかし、その後は供給過剰や需要減少の影響で価格は下落し、1982年には約328ドルまで下がりました。

 

1990年のプラチナ価格の動向

 

1990年、プラチナ価格は平均で約471ドルを記録しました。しかし、その後の数年間で価格は下落し、1992年には約359ドルまで低下しています。この時期の価格変動は、南アフリカの政治情勢や鉱山労働者のストライキなど、供給面での不安定さが影響しています。

 

プラチナETF商品の紹介

 

プラチナへの投資手段として、プラチナETF(上場投資信託)が注目されています。プラチナETFは、プラチナ価格に連動する投資信託で、株式と同様に取引所で売買できます。これにより、現物のプラチナを保有することなく、プラチナ価格の変動を捉える投資が可能です。

 

代表的なプラチナETFとして、以下の商品があります。

• abrdn Physical Platinum Shares ETF(PPLT):米国市場で取引されるプラチナETFで、プラチナ価格に連動したパフォーマンスを提供します。

• GraniteShares Platinum Shares(PLTM):こちらも米国市場で取引されるプラチナETFで、比較的低い経費率が特徴です。

 

日本市場では、以下のプラチナETFが取引されています。

• 純プラチナ上場信託(1541):三菱UFJ信託銀行が管理しており、円建てでプラチナ価格に連動する投資成果を目指しています。

• WisdomTree 白金上場投資信託(1674):HSBC銀行アメリカがプラチナの現物を保管しており、ロンドン白金・パラジウム市場のプラチナのスポット価格に連動します。

 

プラチナETFは、手軽にプラチナへの投資が可能であり、分散投資の一環としても活用されています。ただし、価格変動リスクや為替リスクなども伴うため、投資を検討する際は十分な情報収集とリスク管理が重要です。

 

まとめ

 

過去50年のプラチナ価格は、世界的な経済・政治情勢や産業動向に大きく影響を受けながら推移してきました。1990年の価格変動もその一例です。現代では、プラチナETFを活用することで、より手軽にプラチナへの投資が可能となっています。しかし、投資にはリスクが伴うため、慎重な判断が求められます。

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