【2026年最新版】本田技研工業は割安?PER・PBRと業績、転職先としての魅力を分析

企業分析

本田技研工業(証券コード7267、以下ホンダ)を、投資と転職の両面から公開情報だけで分析します。使用決算は2027年3月期第1四半期、株価は2026年8月17日13:05時点の1,705円です。取引時間中の株価であるため、公開時には終値へ更新してください。

1. 本田技研工業の分析結果

投資判断 適正
転職判断 有力候補
株価 1,705円(2026年8月17日13:05)
予想PER 16.59倍
PBR 0.54倍
ROE -3.5%(2026年3月期実績)
配当利回り 4.11%
業種PER中央値 公開一次資料では同日付の正式中央値を確認できず。参考:主要完成車4社中央値12.65倍(2026年8月10日)
業種PBR中央値 公開一次資料では同日付の正式中央値を確認できず。参考:主要完成車4社中央値0.80倍(2026年8月10日)
使用決算 2027年3月期 第1四半期
株価基準日 2026年8月17日13:05

結論:低PBRと4%台の予想配当利回りは魅力ですが、2027年3月期もEV関連損失5,200億円を見込むため、PBRだけで「割安」とは判断しません。一方、第1四半期の営業利益は5,307.7億円まで回復し、二輪の高収益と四輪の黒字回復は前向きな材料です。

2. 本田技研工業の基本情報

本田技研工業株式会社は東証プライム上場、東証33業種では「輸送用機器」に属します。本社は東京都港区虎ノ門二丁目2番3号、代表執行役社長は三部敏宏氏です。決算月は3月。二輪車、四輪車、金融サービス、パワープロダクツなどを世界で展開しています。

独自業種分類では「自動車・二輪車・モビリティ/金融サービス」としました。自動車会社としてだけでなく、世界規模の二輪事業と販売金融を併せ持つ点が収益構造上の特徴です。

3. 本田技研工業は何で稼いでいる会社か

2027年3月期第1四半期のセグメント営業利益は、二輪事業2,339.6億円、四輪事業1,921.2億円、金融サービス1,058.1億円、パワープロダクツ等は11.2億円の損失でした。二輪事業の営業利益率は約20.5%と高く、ホンダ全体の利益を支える重要な柱です。

四輪は売上規模が最も大きい一方、EV戦略見直しの費用や中国市場の競争、北米の政策・関税影響を受けやすい事業です。金融サービスは販売を支える安定利益源ですが、信用・残価・資金調達金利のリスクも持ちます。

4. 本田技研工業の業績

決算期 売上収益 営業利益 親会社帰属利益
2022年3月期 14.55兆円 0.87兆円 0.71兆円
2023年3月期 16.91兆円 0.78兆円 0.65兆円
2024年3月期 20.43兆円 1.38兆円 1.11兆円
2025年3月期 21.69兆円 1.21兆円 0.84兆円
2026年3月期 21.80兆円 -0.41兆円 -0.42兆円
2027年3月期会社予想 24.15兆円 0.65兆円 0.40兆円

2026年3月期はEV戦略見直しに伴う約1.45兆円のEV関連損失が大きく、営業損失4,143億円となりました。ただし、EV関連損失を除いた調整後営業利益は1兆円を超えており、通常の事業収益力まで失われたわけではありません。

2027年3月期第1四半期は売上収益6兆615億円、営業利益5,308億円、親会社帰属利益4,509億円。会社は通期売上24.15兆円、営業利益6,500億円、親会社帰属利益4,000億円を予想しています。ただし、通期予想の引き上げには1ドル155円という円安前提が大きく寄与しており、基礎収益だけの上方修正とは分けて見る必要があります。

5. PER・PBRから見て割安か

2026年8月17日13:05時点で、予想PER16.59倍、PBR0.54倍です。PBRだけを見ると低水準ですが、直近ROEは-3.5%で、2026年3月期の大幅赤字を反映しています。

参考として、トヨタ・ホンダ・スズキ・SUBARUの主要完成車4社の2026年8月10日時点中央値は、予想PER約12.65倍、PBR約0.80倍でした。ホンダはPBRでは低い一方、予想PERは参考中央値より高い水準です。したがって「低PBR=割安」と単純には評価せず、四輪の利益率とEV関連損失の収束確認を優先します。

6. 配当と株主還元

2027年3月期の年間配当予想は70円で、株価1,705円に対する予想配当利回りは約4.11%です。ホンダは調整後親会社所有者帰属持分に対するDOE約3%を目安に、安定的・継続的な配当を意識しています。

自己株式取得も機動的に実施してきました。株主優待は、100株以上の継続保有者を対象にHondaJet体験、工場見学、モータースポーツ観戦などの抽選型・体験型企画があります。現金価値が確定した優待ではないため、配当利回りに加算して評価しません。

7. 今後の成長材料

1つ目は二輪事業。インドやブラジルなどで販売が伸び、第1四半期の営業利益率は20%を超えました。四輪の収益変動を吸収する強いキャッシュ創出源です。

2つ目は四輪の再建と次世代HEV。ホンダはEV投資計画を縮小する一方、ハイブリッド車の商品力・コスト競争力を強化し、2027年以降に次世代HEVを投入する方針です。

3つ目は資本効率改善。会社は四輪の構造改革を進め、FY2029の過去最高営業利益、FY2031のROIC10%を目標に掲げています。これは会社目標であり、達成には四輪の固定費・商品競争力・EV損失の改善が必要です。

8. 投資する場合のリスク

最大のリスクはEV戦略見直し費用の追加です。2027年3月期もEV関連損失5,200億円を見込んでおり、サプライヤー契約や設備の整理が想定以上に膨らむ可能性があります。

次に、中国市場の販売競争と北米の政策・関税リスクです。第1四半期は中国が弱い一方、北米販売が支えました。為替も重要で、通期計画は1ドル155円前提です。円高に戻れば利益押し上げ効果が縮小します。

さらに、2026年7月の熊本地震でサプライヤーが被災し、熊本・埼玉・鈴鹿の生産に一時停止・停止予定が発生しています。2026年8月17~19日は一部工場の停止予定期間に当たるため、公開直前に最新操業状況を必ず再確認します。

9. 競合企業・業種平均との差

企業 主な強み 評価上のポイント
トヨタ自動車(7203) 規模、HEV、販売網、財務力 ホンダより利益安定性が高い
スズキ(7269) インド、小型車、高収益 予想PERはホンダより低く、ROEは高い
SUBARU(7270) 北米ブランド、安全技術 高配当だが北米集中・関税影響が大きい

東証33業種「輸送用機器」の同一基準日・同一定義の予想PER/PBR/ROE/配当利回り中央値は、今回確認した公開一次資料では取得できませんでした。そのため、正式な業種中央値を推測で掲載せず、主要完成車4社の参考中央値を補助的に使っています。

10. 転職先として本田技研工業はいい会社か

転職判断は有力候補です。2026年3月期有価証券報告書による本田技研工業単体の従業員数は32,547人、平均年齢43.9歳、平均勤続年数21.0年、平均年間給与は932.6万円です。連結従業員数は195,109人です。

二輪、四輪、金融、航空、新モビリティなど事業領域が広く、設計・生産・品質・調達・ソフトウェア・事業企画・海外事業など多様な経験機会があります。現在はEV戦略の修正とHEV強化、R&D体制の再編が同時進行しており、変革期の経験を積める点も魅力です。

11. 転職前に確認したいこと

平均年間給与932.6万円は会社平均であり、個人の提示年収を保証する数字ではありません。職種、等級、勤務地、残業、賞与で大きく変わります。

製造系では交替勤務の可能性があります。国内外への転勤や出張も職種によって異なります。勤務地固定を最優先する人は求人票・面接で必ず確認してください。男性育休取得率は法定算式の関係で100%を超えることがあり、単純な人数比とは異なります。

12. 投資視点の最終判断

投資判断:適正。 PBR0.54倍、予想配当利回り4.11%は魅力です。一方、予想PER16.59倍は主要完成車4社の参考中央値より高く、2027年3月期も巨額のEV関連損失を見込みます。四輪の通常収益力が改善し、EV関連損失が計画通り縮小することを確認できれば、評価引き上げ余地があります。

13. 転職視点の最終判断

転職判断:有力候補。 高い平均給与、長い平均勤続年数、グローバルな事業領域は魅力です。特に製造業・モビリティ・研究開発・海外事業で市場価値を高めたい人に向きます。ただし、勤務地・転勤・交替勤務・職種別処遇は必ず個別確認が必要です。

14. 公開前の更新チェックリスト

  • 要修正:株価1,705円は2026年8月17日13:05の取引時間中。公開時の終値へ更新。
  • 要修正:株価更新に合わせてPER、PBR、配当利回り、時価総額、最低購入金額を再計算。
  • 要修正:熊本地震に伴う熊本・埼玉・鈴鹿の最新操業状況を確認。
  • 確認不能:東証33業種「輸送用機器」の同一基準日中央値。参考4社中央値と区別。
  • 確認不能:最新の有給休暇取得率を同一定義の公開資料で確認できず。
  • 要確認:筆者と対象企業の雇用・取引・株式保有・持株会等の利害関係。

15. 筆者と対象企業との関係

筆者と対象企業との関係:
[雇用、取引、株式保有、持株会その他の関係がある場合は記載]
本記事は公開情報のみを使用し、未公開情報、社内情報、個人情報は使用していません。

16. 広告・アフィリエイトについて

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17. 免責事項

本記事は情報提供を目的としており、特定銘柄の購入、売却、保有を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。掲載情報は作成時点のものであり、正確性、完全性、将来の成果を保証するものではありません。

18. 主な参照資料

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