上組株式会社(証券コード:9364)は、日本の港湾総合運送業界でトップクラスの地位を占める企業です。主要な6大港湾における取扱量で業界をリードし、顧客の物流ニーズに応じた最適なサービスを提供しています。その事業は、港湾運送、国際複合一貫輸送、輸出入・通関、倉庫業、工場構内流通加工、アウトソーシング、貨物自動車運送の委託・取次など、多岐にわたります。
最新の業績
2024年11月13日に発表された2025年3月期第2四半期(2024年4月~9月)の連結業績は、売上高が1,376億5,600万円で前年同期比2.3%増、営業利益が168億7,500万円で同9.3%増、経常利益が186億9,000万円で同7.2%増、四半期純利益が135億1,900万円で同7.2%増となりました。 これらの数字は、前年同期からの増収増益を示しており、堅調な業績推移がうかがえます。
株価の推移
2025年1月13日現在、上組の株価は3,263円となっています。 過去1年間の株価は、3,000円から3,500円の範囲で推移しており、安定した動きを見せています。また、予想PER(株価収益率)は14.2倍、予想配当利回りは3.06%と、投資家にとって魅力的な指標を示しています。
事業概要
上組は、港湾運送やターミナル運営、輸出入・通関、保管・流通加工・梱包、輸送(自動車・航空・海上・鉄道)など、総合的な物流サービスを提供しています。特に、港湾運送やターミナル運営に強みを持ち、国内外の物流ネットワークを活用して顧客のニーズに応えています。また、工場構内サービスとして、原料本船荷役・構内搬入、倉庫荷役・二次加工、製品管理・出荷業務、環境対応作業なども手掛けており、製造業との連携を強化しています。
財務状況
2024年3月期の自己資本比率は79.7%と、高い財務健全性を維持しています。 また、2024年3月期の売上高は2,667億8,500万円、当期純利益は250億3,500万円と、安定した収益を上げています。
今後の展望
上組は、国内外の物流需要の変化や顧客ニーズの多様化に対応するため、サービスの高度化や新規事業の開拓を進めています。特に、国際物流や3PL(サードパーティ・ロジスティクス)分野での展開を強化し、競争力の向上を図っています。また、環境対応やデジタルトランスフォーメーション(DX)への取り組みも進めており、持続可能な社会への貢献を目指しています。
まとめ
上組株式会社は、港湾総合運送業界で確固たる地位を築き、安定した業績と高い財務健全性を維持しています。今後も、物流業界のリーディングカンパニーとして、サービスの多様化や新規事業への取り組みを通じて、さらなる成長が期待されます。
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