綜合警備保障株式会社(ALSOK)は、日本のセキュリティ業界でセコムに次ぐ第2位の地位を占める大手警備会社です。主な事業として、機械警備、常駐警備、警備輸送、施設管理・防災、介護サービスなど、多岐にわたるサービスを提供しています。
最新の決算情報
2025年3月期第2四半期(2024年4月~9月)の連結業績は、売上高が2,632億円で前年同期比6.9%増加しました。一方、営業利益は156億円で12.5%減少、経常利益は169億円で12.4%減少、親会社株主に帰属する四半期純利益は101億円で14.9%の減少となりました。売上高の増加にもかかわらず、利益面での減少が見られます。
事業セグメントの分析
ALSOKの主要な事業セグメントは以下のとおりです:
• セキュリティ事業:売上高は3,827億円で、全体の73.3%を占めています。法人・個人向けの機械警備や常駐警備、遠隔監視サービスなどを提供しています。
• 綜合管理・防災事業:売上高は787億円で、全体の15.1%を占めています。施設の総合管理や防災関連サービスを展開しています。
• 介護事業:売上高は510億円で、全体の9.8%を占めています。高齢者向けの介護サービスを提供し、社会の高齢化に対応しています。
セキュリティ事業が売上の大部分を占めていますが、綜合管理・防災事業や介護事業も重要な収益源となっています。
株価推移の分析
2025年1月13日時点で、ALSOKの株価は1,081.5円となっています。過去1年間の株価は、1,000円から1,200円の範囲で推移しており、比較的安定した動きを見せています。アナリストの平均目標株価は1,235円で、現在の株価から約16.95%の上昇が期待されています。
財務指標
• 自己資本比率:62.2%
これらの指標は、同業他社と比較して健全な財務状況を示しています。
業界動向や競合他社との比較
日本のセキュリティ業界は、セコムとALSOKの2強体制が続いています。近年では、AIやIoT技術を活用した新たなセキュリティサービスの需要が高まっており、各社とも技術革新に注力しています。また、高齢化社会の進行に伴い、介護関連サービスの需要も増加しており、ALSOKは介護事業にも積極的に取り組んでいます。
まとめ
ALSOKは、セキュリティ業界で確固たる地位を築いており、多角的な事業展開を行っています。最新の決算では売上高の増加が見られるものの、利益面での減少が課題となっています。今後は、技術革新や新規事業への取り組みを強化し、収益性の向上を図ることが求められます。
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