#4 バブルは弾けるの?そもそもなぜバブルになった?

バブル経済が形成された背景には、いくつかの根本的な要因が複雑に絡み合っています。以下に、その主要な要因を一つ一つ解析します。

1. プラザ合意(1985年)
背景: 1985年にG5(アメリカ、日本、ドイツ、フランス、イギリス)の間でプラザ合意が結ばれました。この合意は、ドル高是正を目的としており、結果的に円高が進行しました。 影響: 円高により、日本の輸出産業が打撃を受けましたが、国内需要を刺激するための金融緩和政策が取られました。これにより、資金が国内市場に流れ込み、不動産や株式市場への投資が増加しました2.

2. 金融緩和政策
背景: プラザ合意後、日本銀行金利を引き下げ、金融緩和政策を実施しました。これにより、企業や個人が借り入れを行いやすくなりました。 影響: 低金利環境が続いたため、企業や個人は積極的に借り入れを行い、不動産や株式市場への投資が急増しました。これが資産価格の急騰を招きました.

3. 不動産バブル
背景: 低金利政策と金融緩和により、不動産市場への投資が活発化しました。特に都市部の土地価格が急騰しました。 影響: 不動産価格が異常に高騰し、多くの企業や個人が不動産投資に走りました。これにより、土地や建物の価値が急上昇し、バブルが形成されました.

4. 株式市場の過熱
背景: 金融緩和政策により、株式市場への投資も活発化しました。多くの投資家が株式に投資し、株価が急上昇しました。 影響: 株式市場が過熱し、日経平均株価は1989年12月29日に史上最高値の38,915.87円を記録しました。これにより、投資家の間で過剰な期待が生まれ、さらなる投資が行われました.

5. 消費の拡大
背景: 資産価格の上昇により、多くの人々が将来の収入増加を期待して消費を拡大しました。高級品や贅沢品の購入が増加しました。 影響: 消費の拡大が経済全体を活性化させ、さらに資産価格の上昇を促進しました。これにより、バブルがさらに膨らみました.

6. 政府の政策
背景: 政府は経済成長を維持するために、公共投資規制緩和を進めました。これにより、経済活動が活発化しました。 影響: 公共投資規制緩和が経済成長を促進し、資産価格の上昇を支えました。これにより、バブルがさらに膨らみました.

まとめ
これらの要因が複雑に絡み合い、日本のバブル経済が形成されました。金融緩和政策や不動産投資の過熱、株式市場の過熱、消費の拡大、政府の政策などが相互に影響し合い、バブルが膨らんでいきました。しかし、これらの要因が一気に崩れたことで、バブルが崩壊し、日本経済は長期にわたる停滞期に突入しました。

 

というのがバブルに至った要因とのことですが、前の文章と繰り返しになっているので、一つ一つをもう少し詳細掘っていきます。ここで考えたいのは今この2024年はバブルなのかということ、それを一つ一つの事象を照らして今同じことが起こりえないかを検証したい。

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