#583 東京通信グループ 創業10周年記念特集 PicrewとSATORI電話占いが切り拓くエンタメテックの新章

■ 企業概要

・社名 株式会社東京通信グループ(証券コード 7359)

・設立 2015年5月

・所在地 東京都港区六本木3‑2‑1 住友不動産六本木グランドタワー22階

・資本金 6億13百万円

・事業セグメント メディア事業/プラットフォーム事業

・ビジョン Digital Well‑Being――デジタルを通じて安らぎを提供し、世界を代表するデジタルビジネス・コングロマリットを目指す

 

■ 10年間の軌跡

2015年の創業以来、無料スマホアプリで急成長。2023年4月に持株会社体制へ移行し、M&Aと自社開発を組み合わせた「ロールアップ戦略」を本格化しました。2025年5月、節目となる創業10周年を迎えています。

 

■ 財務ハイライト(2024年12月期連結)

・売上高 58.6億円(前期比‑5.8%)

・営業損失 2.3億円(赤字幅拡大)

当期純損失 4.1億円

・総資産 37.5億円/自己資本比率 14.2%

2025年12月期通期予想では営業利益1年ぶりの黒字転換を掲げています。

 

■ 主力サービス① Picrew(ピクルー)

2023年12月にテトラクローマ社を約5.8億円で買収し完全子会社化。直感的な画像メーカーとして200超の国・地域で累計1億ユーザーを突破。2024年にスマホアプリ版を投入し、収益化を強化しました 。

 

■ 主力サービス② SATORI電話占い

24時間365日、全国の著名占い師と即時マッチングできる電話占いプラットフォーム。リアル店舗との連携と豊富な占術でリピート率が高く、同社のプラットフォーム事業の稼ぎ頭に成長しています。

 

■ CEOが語る10周年と今後のロードマップ

古屋佑樹社長は「理想に対して道半ばだが、独自サービス創出の基盤が整った。M&Aと機動的な組織力で事業化フェーズへ一気に移行し、利益創出を最優先する」と強調。2025年の社内キーワードは「LIT – 火をつけろ」 。

 

■ 成長戦略の焦点

1 AI・生成系技術の深耕:Picrewの生成アルゴリズム高度化と新規エンタメアプリへの横展開

2 ロールアップ型M&A:収益化モデルを持つ中小エンタメサービスを積極買収し、プラットフォームに統合

3 海外展開:言語レスUXを活かし、北米・EU・東南アジアでPicrewブランドを拡充

4 収益構造改善:赤字部門の選択と集中、広告収益から課金・サブスクへの転換

 

■ 投資家視点

・株価は250円前後(2025年5月2日終値)と低位だが、黒字転換シナリオとエンタメ特化型M&Aが評価されればリレーティング余地あり。

自己資本比率は14%と低めで財務余力は限定的。取込んだ子会社の収益化速度が鍵。

・持続的な赤字縮小とユーザーベース拡大が確認できる2025年中間決算(5月14日予定)が初期評価の目安。

 

■ まとめ

10周年の東京通信グループは、PicrewとSATORI電話占いという二大柱を成長エンジンに据え、AI技術とロールアップ戦略を両輪に次の10年へ踏み出しました。赤字体質からの脱却と海外市場開拓が進めば、エンタメテック領域の“隠れ本命株”へ浮上する可能性もあります。次の節目に向けた一手一手に注目です。

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