#623 社内外で話題!ユニーク人事制度を持つ6社の取り組み

 

 

はじめに

働き方改革」が叫ばれて久しい中で、人事制度は単なる評価の枠組みを超え、社員のモチベーションや生産性、ひいては企業文化を大きく左右する重要な要素になっています。今回は、社内外から高い評価を受けているユニークな人事制度を持つ6社をピックアップし、その特徴と狙いを紹介します。

 

1.サイボウズ株式会社

市場価値を基準にした給与テーブルを採用し、従来の年功序列・固定的な等級制度を撤廃。フレックスタイムや週4日勤務、さらには子連れ出勤まで、多様な働き方を一つのパッケージとして提供しています。行動指針「Action5+1」による自己評価を軸に、社員自らがキャリアをデザインできる仕組みが大きな魅力です。

 

2.Sansan株式会社

「どに~ちょ制度」と呼ばれるフレックスタイムの独自運用で注目されています。入社3ヶ月後から適用され、平日と休日を自由に振り替えることで、自分にとって最も集中できる時間帯に仕事が可能に。静かな休日にオフィスで効率的に作業できるため、クリエイティビティ向上にも一役買っています。

 

3.600株式会社

創業期から週休3日制を導入。土・日曜に加え、水曜日を“ミドルウィーク休”として設定し、「昨日が休み/明日が休み」のリズムを日常に取り入れました。少人数ながら離職率は業界平均を大きく下回り、ワークライフバランスの実現と生産性維持を両立しています。

 

4.メルカリ株式会社

OKR(目標と主要成果)による定量評価と、企業バリューを軸にした定性評価を四半期ごとに実施。さらにピアボーナスで同僚同士の承認を促す仕組みも導入しています。福利厚生面では「merci box」を通じて認可外保育費補助や産休・育休中の給与100%保証、介護休業給付などを全社員に開放。働きやすさと成果評価を両輪で進めています。

 

5.DeNA株式会社

360度フィードバック制度を本格活用。上司だけでなく同僚や部下からのコメントも収集し、多面的な評価を可視化。成長志向を重視し、早期離職を防ぐと同時に社員同士の信頼関係構築にもつなげています。

 

6.アドビシステムズ株式会社

従来の等級やランクを廃止する「ノーレイティング」制度を世界に先駆けて導入。マネージャーと従業員の定期的な1on1を中心に、継続的なフィードバックと目標再設定を行うことで、評価に伴うストレスを大幅に軽減。キャリア開発や学習機会の提供を重視し、柔軟な働き方を支援しています。

 

おわりに

今回ご紹介した6社の共通点は、「社員一人ひとりの価値とライフスタイルを尊重し、自発性を引き出す仕組みづくり」にあります。他社事例を参考に、自社のカルチャーや経営目標に合った人事制度を再考してみてはいかがでしょうか。社員のエンゲージメント向上と組織活力の持続に、ユニークな施策が強力な武器となるはずです。

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