明治乳業は、2009年に明治製菓と経営統合し、現在は明治ホールディングス株式会社(証券コード:2269)の一部門として、乳製品や食品の製造・販売を手掛けています。
業績概況
2024年3月期の連結決算では、売上高は1兆1,054億円(前年同期比4.1%増)、営業利益は843億円(同11.8%増)、経常利益は760億円(同2.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は507億円(同27.0%減)となりました。
売上高の増加は、主に食品事業におけるヨーグルトやチョコレート製品の好調な販売が寄与しました。
一方、純利益の減少は、前期に計上された特別利益の反動や、原材料費の上昇などが影響しています。
セグメント別業績
• 食品事業: 売上高は9,001億円で、全体の81.4%を占めています。
• 医薬品事業: 売上高は2,061億円で、全体の18.6%を占めています。
株価動向
2024年12月30日時点での終値は3,201円となっています。
過去1年間の株価は、8月9日に年初来高値の3,837円を記録し、12月25日に年初来安値の3,108円を記録しています。
配当利回り(予想)は3.12%で、1株当たりの年間配当は100円を予定しています。
今後の展望
明治ホールディングスは、2026年中期経営計画において、新たな市場創出や海外展開の強化を掲げています。
特に、健康志向の高まりを背景に、プロバイオティクスヨーグルトや高機能チョコレートなどの開発・販売に注力しています。
また、医薬品事業においても、新薬の開発や海外市場での拡大を目指しています。
まとめ
明治乳業を含む明治ホールディングスは、食品および医薬品事業で堅調な業績を維持しています。
今後も新製品の投入や海外展開を通じて、さらなる成長が期待されます。
一方で、原材料費の上昇や競争激化などの課題にも対応が求められます。
投資家としては、同社の成長戦略や市場動向を注視しつつ、長期的な視点での投資判断が重要となるでしょう。
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